2010年 08月 25日
地下巨大採掘場 |
古くからの建築材料の一つに石がありますが、
その中でも加工のしやすい大谷石は、石蔵や階段、石垣と、
建築土木に限らず様々なところに用いられています。
また、建物として最も知られているのは、フランク・ロイド・ライトの設計した
旧帝国ホテルではないでしょうか。
そんな大谷石は、栃木県宇都宮市の北西部で採掘されていますが、
そこにはかつての採掘場を歴史資料などと共に公開している、大谷資料館があります。
山を崩さないように、天井を支えるための柱となる部分を残しながら
採掘していくのだそうですが、
通常の建物をつくっていくプロセスとは真逆でありながら、
内部空間はとても建築的に感じられました。
ちなみに地下30mの内部の年間平均気温は8℃、
真夏でも12℃前後と上着がないと寒いくらいですから、
この時期ひとときの涼を求めるにはおすすめです。
(前田太郎)
by suzuki-koumuten
| 2010-08-25 20:04
| 文化