2012年 09月 29日
家を建てたら気象台になった―聴講レポート② |
さまざまなセンサーによる莫大な計測データを適切に図式化し、鮮やかに切りとってみせるプレゼンテーションによってOMソーラーハウスの温熱環境や計測から導かれる事象に関してわかりやすく、説得力をもって語られた講演でした。
何よりも、石川さんがOMソーラーハウスでの住まいを楽しんで、家にたいして愛着をもっていただいていることが強く伝わってきました。
人が、血圧や体温を毎日測って体調管理するように、計測し、分析することで家の性能や立地環境などの特性を正しく把握することができます。
そして、風向きや温度によって、窓の開閉や遮光などを調整したりしてOMソーラーハウスの性能、効果をより高めて頂いているのだと感じました。
そんな住まいに関するまなざしは、温熱環境以外の細部にもそそがれ、家の状態や性能が維持されていくのだと思います。
住まいづくりにたずさわる人間として「住まい手が住まいの価値を高めている」現場に立ち会える幸運に励まされつつ、より丹念に環境を読み解く必要性を再確認しました。
(小栗克巳)
by suzuki-koumuten
| 2012-09-29 16:38
| 家づくり