2010年 10月 12日
シャガール展 |
昨日、東京での展覧会が終了したシャガール展を
滑り込みで見て来ました。
終了前日ということもあり、本当にたくさんの人が訪れていました。
パリのポンピドゥーセンターに所蔵されている作品からなる
今回の展覧会で私がいちばん印象に残ったのは、
1945年に描かれた「彼女を巡って」という作品でした。
最愛の妻を亡くし、しばらくの間絵を描くことのできなかったシャガールが、
再び絵筆を取って向きあったのがこの作品なのだそうです。
実はこの絵、1933年に描かれた大作「サーカスの人々」を2つに分割し、
描き直したものなのです。
自分の手元を離れない限りは、
絵画にも完成ということはないのだろうかと思いました。
(前田太郎)
by suzuki-koumuten
| 2010-10-12 21:29
| 文化